第二外国語への苦手意識とそれでも私がドイツ語を学ぶ理由
最近ドイツ語学習に行き詰まっていて、ふと大学の第二外国語でスペイン語を専攻していたときのことを思い出しました。
私のスペイン語黒歴史
第二外国語でスペイン語を選択
私の大学では、第二外国語が必修科目だったので私はスペイン語を選びました。
スペイン語を選択したときに確固たる理由があったわけではなく、必修科目だったので消去法で残ったのがスペイン語だったとかスペインに行ってみたいとかスペイン人がかっこいいとか多くの国で話されているといったぼんやりとした理由でした。
今考えると、心の底からドイツ語をやっておけばよかったと思うし、私はK-POPが好きなので韓国語を学んでも楽しかっただろうし、中国語を学んでいたら中国人の友達と話せたのにとも思います。
私はこれまでに22ヵ国を旅行したにも関わらず、いまだにスペインには行っていないしスペイン人の友達もいません。
本当に、いったいどうして縁もゆかりも興味もないスペイン語を選んでしまったんだ!という後悔ばかりです。
スペイン語アレルギー
私は根がまじめなので、最初はスペイン語をしっかり学んで身につけようと前向きな気持ちで臨みました。
ですが、授業の序盤に「全ての名詞が男性と女性に分けられている」と知った瞬間、直感で「うわ、無理かも」と感じました。
日本語にも英語にも名詞に性別なんてないので、正直意味がわからないし、明確な基準がないのももやっとしました。
そこから、だんだんスペイン語に対して拒否反応が出始めます。
一度無理だと思ってしまうと、あとはどんどんやりたくない理由が浮かびます。
スペイン語なんて使う機会もないし、先生も合わなくて授業もつまらないし、英語じゃだめなの?と自分を正当化し始めました。
唯一の低評価
私は意外と成績優秀だったので、低い成績を取ったのはスペイン語が最初で最後でした。
テスト直前に死ぬ気で勉強して単位はもぎ取ったものの、ずっと再履修スレスレをさまよっていたことで自信がなくなり、余計にスペイン語嫌いが加速しました。
第二外国語なんてもう一生やりたくないと思いました。
そして、この記憶は思い出したくもない黒歴史に追加されました。
今やオラしか覚えていません。
なぜかドイツ語学習者となった今
第二言語への苦手意識
私はこの黒歴史以降、すっかり第二言語に苦手意識を持つようになりました。
もう絶対に第二言語なんて学ぶものかと心に決めていました。
ところが、なぜか今ドイツに移住し、ドイツ語を学んでいます。
『旅するドイツ語』との出会い
ちなみに、ドイツ語には名詞の性がなんと3つもあります。
全ての名詞が男性と女性だけでなく、中性も合わせた3つに分けられているのです。
まさかのスペイン語以上に厳しい展開です。
それでも私が拒否反応を起こさずに、勉強しようと思えたのは間違いなく『旅するドイツ語』のおかげでした。
一番最初に『旅するドイツ語』に出会って、私の大好きな旅行を軸にドイツ語を学んだのでとても楽しかったのです。
楽しんで続けること
私が住んでいるゲッティンゲンは学生街なので学生が多く、私の友人もほとんどが大学生なのですが、みんなとても生き生きしています。
そして、「趣味は何?」くらいのノリで、大学でどんなことを学んでいるのかという話が始まります。
そういう人たちをたくさん目の当たりにして、「学ぶ」ということは、本来とても楽しいものなのだと思うようになりました。
これは、私にとって大きな心境の変化でした。
第二言語が苦手でも不向きでも、趣味のように楽しんで学ぶことができるのならそれで良いじゃないかと思えるようになりました。
ドイツ語を学ぶ3つの理由
私が今ドイツ語を学ぶ理由を3つにまとめてみました。
①ドイツで不自由なく生活したいから
ただ生活するだけであれば、多少のドイツ語と英語でなんとかなります。
実際に夫は英語だけで数年暮らせています。
でも、それだけだと不自由なく生活することはできません。
ドイツ語しか話せない人もいるし、突然何かあったときに状況がわからなかったり説明できなかったり、何か言われたときに自分で言い返せないのはかなり不利です。
日本で暮らしていたときのように、普通のことが普通にできるようになるためにはドイツ語を勉強する必要があります。
②楽しいから
ドイツ語を学んでいると、散歩をしているときに目に入った看板の内容や通り過ぎる人々の会話がなんとなくわかったり、スーパーの表示が理解できたり、ふとした瞬間に嬉しくなることがあります。
ドイツ語を学ぶことで、語学だけでなくドイツの文化や社会への理解も深まるため、ドイツ生活に馴染めている感覚も得られるはずです。
こうやって、できることが少しずつ増えていくことは、とても楽しいです。
また、ドイツの人は、高確率で目があったら微笑んでくれるし、初対面でも気軽に話してくれるので、ドイツ語が話せたら、もっと人生が楽しくなると思います。
私がもっとドイツ語を話すことができたら、もっと会話がはずんで楽しいだろうなという場面がこれまでに何度もありました。
さらに、ネットやSNSでも自分で情報を取りに行くことができたら、ドイツの人の考え方がわかってもっとおもしろそうです。
③かっこいいから
ドイツに住んでいるとたまに友人から「もうドイツ語話せるようになった〜?」と聞かれることがあります。
もちろん悪気はないしただの雑談だということも理解しているのですが、この質問はドイツ語に行き詰まっている人にはぐさっと刺さります。
私もそうでしたが、多くの人はしばらく海外で生活していれば現地の言語が簡単に話せるようになると思っています。
実際に生活したことのある人はわかると思いますが、そんなことはありません。
何年住んでいようと本腰を入れて学習しなければ、そう簡単には身につかないということを、私はすでに痛感しています。
それでも私は「ドイツに住んでたならドイツ語話せるの?」に自信を持って「話せるよ!」と言いたいのです。
なんだかスマートでかっこいいですよね?
まとめ
今回は、私の第二言語への苦手意識とそれでもドイツ語を学ぶ理由についてお伝えしました。
ドイツ語学習に行き詰まることも多々ありますが、これからも自分のペースで楽しみながら、ドイツ語学習を続けていきたいと思います。