「ゲーテは高い」のからくりがわかった!グループオンラインコースの受講を終えての感想とメリット・デメリット

ドイツ生活

「ゲーテは高い」のからくりがわかった!グループオンラインコースの受講を終えての感想とメリット・デメリット

ゲーテのグループオンラインコースを受講した理由

先日、ゲーテ・インスティトゥートのA2.1グループオンラインコースを終えました!

A1は同じくゲーテの自己学習コースで学んだので、こちらのコースとの比較も交えながらお伝えします。

今回は、実際に私が受講したゲーテのグループコースについてです。

コース選び

私は先月ゲーテの『Deutsch Training Online』というオンライン自己学習コースのA1レベルを終えました。

このコースはすごく自分に合っていた一方で、実際に人と話したいという気持ちが高まりました。

そこで、A2からも引き続きゲーテを利用し、今度は人と話せるコースを受講することにしました。

 

ゲーテ・インスティトゥートの通常コースは、以下の3つがありました。

  • Deutsch Online in der Gruppe(グループ・399€)

  • Deutsch Online Individual(個人・696€)

  • Deutsch Training Online(自己学習・239€)

 

コロナ禍でなければ対面の授業でドイツ語を学びたかったのですが、まだ対面の授業は開講されていなかったので、これらのオンラインコースの中から『Deutsch Online in der Gruppe』というグループオンラインコースに申し込みました。

 

このコースに決めた理由は、以下の通りです。

  • すでに受講した自己学習コース以外が良い
  • 個人コースは高すぎる
  • 今まで孤独に勉強してきたので、仲間と一緒に勉強したい

 

これらの理由から、『Deutsch Online in der Gruppe』の受講を決めました。

 

 

ゲーテのグループオンラインコース『Deutsch Online in der Gruppe』

『Deutsch Online in der Gruppe』とは

『Deutsch Online in der Gruppe』は、ゲーテのオンライングループコースです。

 

特徴は、以下の通りです

  • 100%オンライン
  • 全40レッスン(1レッスン45分)
  • 週4時間の自主学習(個別指導)
  • 週4レッスン、ズームによるグループでのライブセッション
  • 5週間オンライン教材の利用が可能
  • 70%以上の達成率で修了証がもらえる

 

まずはPlacement testの結果でレベル分け

ゲーテのグループオンライン学習コース『Deutsch Training Online』では、Placement testの結果でコースのレベルが決められます。

Placement testは、コース申し込み後にメールでURL・ログインID・パスワードが送られて来ます。

そこにログインして、期限までに60分オンラインで受験します。

形式は、最後に1問記述問題がある以外は全て選択形式です。

送信後に、何問中何問正解したかが表示されます。

数日後に、メールでコースのレベルが通知されます。

 

私はA2.1からという結果でしたが、テストが難しすぎて全く手応えがなかったのでどのレベルになるのかとても不安でした。

結果的に、希望していたA2からとなり安心しましたが、自己学習コースの受講履歴を反映して自動的にA2にしてくれてもいいのになとも思いました。

残念ながら、自己学習コースは先生がいないためカウントされないようです。

自己学習コース以外の先生がいるコースを受講済みの場合は、自動的に次のレベルから始められます。

 

 

「ゲーテは高い」のからくり

実はレベルが3つに分かれている

よく「ゲーテは高い」と言われますが、私にはいまいちピンときていませんでした。

むしろ、99€(キャンペーン価格)の自己学習コースでA1が終わるなんて破格だし、399€のグループコースでA2が終わるなんて破格じゃない???と思っていました。

ところが、申し込み完了後に友人からA2のレベルが3つに分かれていることを教えてもらい、愕然としました。

A2のレベルが、A2.1/A2.2/A2.3の3つに分かれていて、一つ一つが399€という意味だったのです。

つまり、A2を修了するまでグループコースに通い続けるとすると、合計で1197€(399€×3)、期間も約4ヶ月弱(5週間×3)かかることになります。

私が調べていた他の語学学校では、一つのレベルを修了するまでにかかる価格は合計500€ほどで、期間も3ヶ月弱ほどだったので、ゲーテはこの語学学校の2倍の価格だったということに衝撃を受けました。

私は授業が始まる直前にこのことを知り、誰もが口を揃えて「ゲーテは高い」というのはこういうことだったのか!とやっと理解しました。

そして、まだ始まってもいないのに、この時点で他の語学学校にしておけばよかったと激しく後悔しました。

レベルの分け方によってトータルでかかる金額が大きく変わるので、しっかりと確認することをおすすめします。

 

レベル分けの記載が非常に分かりづらい

とは言っても、私だってしっかりと確認をせずに申し込んだわけではありません。

ここで言い訳をさせてください。

気付かなかった私が悪いと言われればその通りで、後からコース概要を見直してみると確かに記載もあるのですが、以下の通り非常にわかりづらいのです。

レベル分けについての記載は、この図のみ。

ちなみに、B1以上になると4つに分かれているため、合計で1596€(399€×4)かかる計算になります。

コース概要のレベル欄には、A2.1/A2.2/A2.3といった記載はなく、A1,A2,B1,…とだけ記載されています。

とにかく、私はここで少し不親切だなと感じてしまいました。

レベル分けには、要注意です。

 

 

 

『Deutsch Online in der Gruppe』のメリット・デメリット

ここからは、グループオンラインコースを実際に受講してみて感じた、メリット・デメリットについてお伝えします。

メリット

  • 先生が最高
  • 他の生徒や先生と実際にドイツ語を使って話すことができる
  • 夕方からの授業なので仕事をしながらでも続けられる
  • 自己学習コースと同様の教材を使用するため内容の質が一定
  • 課題を提出するとフィードバックをもらうことができる
  • わからないことは質問することができる

 

デメリット

  • 高い(A2を修了まで1197€)
  • 進みが遅い(A2を修了まで約4ヶ月弱)
  • 仕事をしている生徒が多く進度に差がある
  • 生徒が最大16人いるので実際に自分が話す時間は少ない

 

 

実際に受講を終えての感想

先生は最高

このグループコースを受講して一番良かったのは、なんと言っても素晴らしい先生と出会えたことです。

さすがゲーテというだけあって、担当してくださった先生はドイツ言語学を専攻しゲーテで20年近くドイツ語を教えているベテランで本当に優しくて素敵な先生でした。

ゆっくりにこやかに話し、たくさん褒めて間違えてもOKな雰囲気を作ってくださったので、第二言語に苦手意識のある私でも、楽しく授業に参加し発言することができました。

 

どれだけ授業と課題を重視するか

グループコースで使った教材は、私がA1で利用した自己学習コースとほとんど同じでした。

違いは、自己学習コースの教材にプラスして、数回の課題提出があることです。

課題を提出すると先生から評価とコメントが返ってきます。

教材だけに限って言えば、自己学習コースが239€でA1レベルの全てを網羅していたのに対して、グループコースでは399€払ってもA2レベルの3分の1しか利用することができませんでした。

ちなみに、自己学習コースはよくキャンペーンで99€に値下がりしています。

そう考えると、グループコースを高いと捉えるか手頃だと捉えるかは、どれだけ授業と課題提出を重視するか次第となりそうです。

個人的には割高ではありましたが、授業で実際にドイツ語で話してみることも、課題を提出するために自力で文章を考えて読み書きをしてフィードバックをもらう経験も、ドイツ語力を養うためには欠かせないと感じました。

 

仕事をしながら学びたい方におすすめ

このグループコースは、比較的ゆっくりと進み、授業も夕方から始まるので、仕事をしながら効率的にドイツ語を学習したい方には最適だと思います。

一方で、生徒の多くが仕事をしていてそこまでドイツ語に時間を割けていないので、私のように時間があり勉強に時間が割けるような人は、その進度の差でモチベーションが下がる可能性があります。

私も最初は授業の前にしっかりと予習をして宿題も完ぺきに終わらせて臨んでいたのですが、ほとんどの生徒が予習をせず宿題もやっていないことに気が付いてしまい、だんだんと私もそこまでやらなくていいかなと思うようになってしまいました。

自分がどのくらいのペースで学習していきたいかも大事なポイントです。

 

結果的に、私は実際に生徒や先生と話したりフィードバックをもらうことができて、ドイツ語の文法もよく理解できたので、このグループコースを受講してよかったです。

しかし、同時にもっと自分にあった学習方法がありそうだとも感じたので、まだまだ模索は続きそうです。

 

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