ドイツ移住前チェックリスト②(1ヶ月前まで)
ドイツ移住チェックリスト②(1ヶ月前まで)
国際運転免許証の取得
移住先で車を運転する予定の方は、忘れずに国際運転免許証を取得しておきましょう。
各都道府県警察署の運転免許課や運転免許センター、運転免許試験場などで申請できます。
パスポート、顔写真、日本の運転免許証を提出すれば、通常は即日発行されますが、警察署で発行を受ける場合には、発行に2週間程度かかる場合があるので注意してください。
発行手数料は2400円で、交付から1年間有効です。
ドイツでは入国から6カ月と有効期限が決められています。
日本の免許証の期限が切れると国際免許証も失効するので注意です。
現地で運転する際は日本の免許証も携行します。
ちなみに、私は悩んだ末にドイツで運転することはないと判断したので、国際運転免許証は取得しませんでした。
証券口座・銀行口座の手続き
住民票を日本に残さない場合、非居住者扱いになります。
日本の銀行口座や証券口座は基本的に、国内に住民票のある人にしか口座の開設を許可していませんが、手続きをしないで出国していく人がほとんどです。
また、証券口座も海外に住所のある場合は基本的に取引ができません。
ただし、2019年から出国前に書類を提出すればNISA口座の保有ができるようになりました。
私の場合は、非居住者でも銀行口座を維持できる三菱UFJ銀行だけを残して他の口座は全て解約しました。
調べてみると、ほとんどの銀行は「非居住者は利用できません!解約!」というスタンスだったので、三菱UFJ銀行が神様のように思えました。
荷物のパッキング
荷物を現地に送る場合は、なるべく早めにパッキングを始めましょう。
空便で送るとしたら1ヶ月ほどかかります。
コロナ禍なのでもっと時間がかかるかもしれません。
また、ドイツに限らず日本以外の配送業者さんの荷物の扱い方はかなり雑です。
そこで、おすすめなのがスーツケース移住です。
「ドイツ移住前チェックリスト①(3ヶ月前まで)」でもお伝えしましたが、荷物を送るには時間もお金もかかってしまうので、特に単身の方は、スーツケースだけで渡航することをおすすめします。
参考までに、日本からドイツに日本通運の「留学生・単身にお勧めのセルフパック・コンビ」を利用して荷物を送った場合、最低でも76,000円(15kg程度の段ボール×5個まで)、所要日数も55〜65日はかかってしまいます。
荷物をスーツケース2個に収めるために私が行った荷物の厳選については、こちらの記事をご覧ください!
書類の準備
入国に必要な書類
ドイツに入国するために提示する必要のある書類は以下の通りです。
- 家族の証明としてアポスティーユと認証翻訳を添付した戸籍謄本
- ドイツ在住者のパスポート並びに滞在許可のコピー
- 場合によって、アポスティーユと認証翻訳を添付した住民票
- 場合によって、ドイツ在住者の住民登録の証明や賃貸契約書
- 場合によって、ドイツ在住者の就労の証明
入国に必要な書類については、実際にドイツ大使館に問い合わせてみました。
ビザ申請に必要な書類
ドイツで配偶者ビザ(婚姻により配偶者としてドイツに滞在するためのビザ)取得に必要な書類は以下の通りです。
- 滞在許可申請書
- 住民登録証明書
- パスポート
- 写真
- 婚姻を証明するための書類(アポスティーユと認証翻訳を添付した戸籍謄本)
- 配偶者の収入証明
- 配偶者の住民登録証明
- パートナーの住居証明
- 医療保険への加入証明
- ドイツ語の能力証明(ドイツ人と結婚している方のみ)
日本で事前に準備する書類
しかし、これらの書類の中でも日本で事前に準備できるのは、以下の3つのみです。
- 写真(4.5×3.5cm)
- 婚姻を証明するための書類(アポスティーユと認証翻訳を添付した戸籍謄本)
- アポスティーユと認証翻訳を添付した住民票
写真はドイツで準備することも可能ですが、日本の証明写真機で撮影した写真を準備して持って行った方が、簡単で安くて品質が良いのでおすすめです。
ここからは、日本で取得するアポスティーユと認証翻訳を添付した戸籍謄本と住民票についてお伝えします。
戸籍謄本と住民票の取得
まずは、戸籍謄本と住民票を取得します。
マイナンバーカードを持っていれば、わざわざ役所に行かなくても近くのコンビニにあるコピー機を使って取得することができます。
ペラペラの普通紙だったら嫌だなと思っていたのですが、思っていたよりしっかりしていて、どちらかと言えば役所で取得するものに近い感じだったので安心しました。
コンビニのコピー機で実際にマイナンバーカードを使って証明書を取得してみて、交通費も時間もかからず簡単にコンビニで発行できるのはとても便利だと思ったので、これから証明書類が必要な方には強くおすすめしたいです!
アポスティーユと認証翻訳を添付した戸籍謄本と住民票の準備
問題の「アポスティーユと認証翻訳を添付した」戸籍謄本と住民票とは、「日本の戸籍謄本に日本国外務省のアポスティーユ(アポスティル/Appostille)が付された後 、認証翻訳されたもの」のことです。
戸籍謄本と住民票を取得したら、以下の手続きで書類を準備します。
- 外務省のHPにあるアポスティーユ申請書を記入
- 切手を貼った封筒に、①アポスティーユ申請書、②証明が必要な書類(戸籍謄本・住民票)、③切手を貼った返信用封筒の3つを入れて外務省に送る
- アポスティーユ付きの書類が返送される
- ドイツの公認翻訳士に返送されたアポスティーユ付き書類の認証翻訳を依頼する
- アポスティーユと認証翻訳付きの書類が返送される
- 完成!
認証翻訳
ここで迷ってしまうのが、認証翻訳を誰に依頼しようかというところだと思います。
参考までに私の場合は、アポスティーユ付き書類の認証翻訳を外務省のHPに記載されていたドイツの認証翻訳士小林アニタさんにお願いしました。
依頼後、すぐに詳細についてのメールをくださり、郵送で迅速丁寧に対応してくださいました。
以下、アポスティーユ付き書類の認証翻訳についての詳細です。
- 〜1頁:7,500円
- 〜1.5頁:8,500円
- 〜2.0頁:9,500円
- ~2.5頁:10,500円
- ~3.0頁:11.500円
- 1名:1ページ5,500円
- 2名以上は、追加1名ごとに+2,000円
- 同じ内容の書類が複数で必要であれば、
追加部の料金は1通ごと2,500円
- アポスティーユ付きの戸籍謄本と住民票
- 書類中の氏名(本人、両親、配偶者、配偶者の両親、子供等)の読み方(パスポートと同じアルファ
ベット表記または仮名) を記載したメモ用紙(メールでも可)
- 書類が届いてから1週間以内
- ドイツ語認証翻訳済みの書類と請求書
をレターパック370で発送 - 請求書の支払いは請求書の指定口座への振込
まとめ
今回は、「ドイツ移住前チェックリスト②(1ヶ月前まで)」をご紹介しました。
私はこの中でも特に「アポスティーユと認証翻訳を添付した」戸籍謄本と住民票の準備が大変でした。
スムーズにこれらの書類を揃えるためには、最初から必要な枚数をきちんと考えておくことが大切です。
後から書類を追加すると、また時間も送料もかかってしまいます。
私は書類の準備が思った以上にややこしく手続きが合っているのか本当に毎日不安でした。
皆様が無事に書類の準備ができることを心から願っております。