メリットだらけの帯同休職!?
最大のデメリットは休職時の社会保険料だった
私は帯同休職を選択して、ドイツに移住しました。
実際にこの制度を利用してみて、よかったこともたくさんありましたが、意外と見落としていたこともあると感じています。
そこで今回は、帯同休職のメリット・デメリットについてお伝えします。
帯同休職のメリット・デメリット
メリット
- 会社に戻れる安心感がある
- 会社の福利厚生を利用できる
- 厚生年金の半分を会社が支払ってくれる
- 途中で育児休暇を取得することも可能
デメリット
- 収入がなくても社会保険料を支払い続けなければならない
- 復職後に休職期間がブランクになる可能性がある
- 期間が決まっている
- 休職中に就業することが難しい
最大のメリットは日本に居場所があるという安心感
戻れる場所がある
海外でいきなり専業主婦になると、社会との繋がりが希薄になり孤独感を感じやすくなります。
そんな中で「日本に居場所がある」という安心感は私の心の支えになり、ドイツでの挑戦を後押ししてくれました。
慎重派の私にとって、完全に無職という宙ぶらりんな状態ではなく、戻れる場所を確保した状態であることの精神的なメリットは思った以上に大きかったです。
一時帰国の際に、福利厚生や健康保険を気兼ねなく利用できたのもよかったです。
最大のデメリットは休職時の社会保険料
休職中の社会保険料
帯同休職の利用によって多くのメリットが享受できる一方で、デメリットも見えてきました。
それは、休職中の社会保険料です。
休職を選択したときの私は、休職中に支払う社会保険料がどのくらいになるのか具体的にイメージできていませんでした。
基本的には、休職中に以下のような社会保険料を支払うことになります。
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
会社側が半分負担してくれているとはいえ、これらの支払いには月に約3〜5万円ほどかかり、年間約36〜60万円と想像以上に大きな額になります。
これらにプラスして、住民票を抜いた場合でも初年度は住民税がかかるほか、会社や個人の状況に応じて介護保険料などの支払い金額が増える可能性もあります。
お金がなくなる
働かずに休職しているため、休職中は当然収入がなくなります。
傷病休職であれば傷病手当金、育児休業であれば育児休業給付金のような手当がもらえますが、基本的に自己都合で休職する場合はこのような手当はなく、収入が本当に0になります。
それだけでなく、会社に籍を残しているため社会保険料は支払い続けなければいけません。
つまり、休職期間中ずっと無収入の状態から社会保険料分が毎月差し引かれ、マイナスの給与明細を受け取り続けることになります。
収入がないというだけでもなんとなく後ろめたさを感じている中で、さらに毎月社会保険料が引かれていくのをただ眺めているしかない状態はなかなか厳しいものがあります。
休職するときは要検討
休職は選択肢の一つ
今回は、意外と見落としがちな休職中の社会保険料についてお伝えしました。
個人的には、日本に居場所を確保しながら夫婦で一緒に過ごす時間や自分と向き合う時間を過ごし、海外生活という貴重な経験をすることにはお金に代えられない価値があると思うので、帯同休職を利用できてよかったと感じています。
休職という選択は、メリットが多そうに見えて意外なデメリットもあります。
人によって優先順位も違うので、自分にとってのメリット・デメリットをよくよく検討することが大切です。
配偶者の海外転勤や海外就職等に帯同するために、休職しようか退職しようか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。