ゲッティンゲンの伝統行事「Gänseliesel ceremony(ギャンゼリーゼセレモニー)」に参加してみた!

ゲッティンゲン

ゲッティンゲンの伝統行事「Gänseliesel ceremony(ギャンゼリーゼセレモニー)」に参加してみた!

今回は、ゲッティンゲンの伝統行事「Gänseliesel ceremony(ギャンゼリーゼセレモニー)」についてお伝えします。

ドイツ・ゲッティンゲンについて、詳しくはこちらをご覧ください。

Gänseliesel ceremony(ギャンゼリーゼセレモニー)

「Gänseliesel ceremony(ギャンゼリーゼセレモニー)」とは

「Gänseliesel ceremony(ギャンゼリーゼセレモニー)」は、ゲッティンゲン大学で新たに博士号を授与された卒業生が、ガチョウ娘像の噴水に登って花束を贈呈し、ガチョウ娘の頬にキスをするゲッティンゲン大学の伝統イベントです。

(引用:https://www.niedersachsen-tourism.com/destinations/cities-in-niedersachsen/goettingen

 

ドイツでは個人の好きなタイミングで博士課程を開始・修了するので、Gänseliesel ceremonyも不定期に行われ、もしガチョウ娘が花束を持っていたら、最近新たな博士号取得者が出たのだとわかるようになっています。

学生街ゲッティンゲンならではの粋なイベントです。

 

ガチョウ娘像(Gänseliesel)

ガチョウ娘ギャンゼリーゼ(Gänseliesel) の銅像は、ゲッティンゲン旧市街広場にある噴水で、ゲッティンゲンのシンボルです。

なんと「世界一キスされてきた銅像」なのだとか。

有名なグリム童話「ガチョウ番の娘」の作者であるグリム兄弟が、ゲッティンゲン大学で教鞭を取っていたことに由来していると言われています。

Gänseliesel ceremony(ギャンゼリーゼセレモニー)の流れ

卒業式で博士号授与

ゲッティンゲン大学で無事に博士課程を修了した学生は、大学の大講堂(Aula)で行われる卒業式(学位授与式)で博士号を授与されます。

在校生たちは、卒業式が行われている間に手作りの荷車を押して大講堂まで運びます。

ちなみに、博士号取得者が被る「PhD hat」と呼ばれる飾り帽子は博士論文発表会後に同級生たちから贈られるものだそうで、研究テーマやその人の趣味に合わせて手作りされています。

 

手作りの荷車に乗ってガチョウ娘像まで移動

卒業式で新たに博士号を授与された卒業生は、手作りの荷車に乗せられて大講堂からガチョウ娘像まで運ばれます。

手作りの荷車は思い出の写真などで装飾され、それぞれの個性が溢れています。

荷車には大量のビールが積まれていて、関係者だけでなくその場に集まっているたくさんの観衆の方々にもビールが手渡され、みんなで一緒になってお祝いします。

たくさんの卒業生と関係者と観衆で、ガチョウ娘像の周りには人だかりができていました。

ガチョウ娘像にキス

ガチョウ娘像に着いて自分の順番が来た卒業生は、噴水に登って花束を贈呈し、ガチョウ娘の頬にキスをします。

このときは突然謎のお兄さんが登場し、サービス精神で噴水にドライアイスを入れて場を盛り上げてくれていました。

Gänseliesel ceremonyは、PhD hatや手作り荷車を作成し荷車を押してくれる在校生や駆けつけてお祝いしてくれる友人、その場を盛り上げてくれる大勢の観衆など、周りの人々の協力のおかげで成り立っているイベントなのだと感じました。

噴水は滑りやすくなっているので、登っている途中で落下しないかハラハラしながらその様子を見守ります。

友人や周りの人たちと乾杯をしながらお祝いする至福のひとときです。

その後は、各々がレストランなどで祝賀会を行なったりします。

 

実際にGänseliesel ceremonyに参加してみて

パンデミックが始まって以来、審査や卒業式などがすべてオンラインでの開催となってしまっていたため、Gänseliesel ceremonyも残念ながら延期され続けていました。

今回、私が約2年ぶりのセレモニーに参加できたのは本当に幸運でした。

ゲッティンゲンに来る前からGänseliesel ceremonyのことは知っていて、日本にはない貴重なゲッティンゲンの伝統行事に滞在中一度でも良いから参加したい!と思っていたので、実際に参加するという夢が叶って感無量でした。

関係者以外もその場にいる人全員が一体となってビールを片手にお祝いできるので、とても楽しかったです。

機会があれば、ぜひ参加してみてください!

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