新年は花火でお祝い!日本と違うドイツの年末年始の過ごし方や挨拶について
今回は、日本と違うドイツの年末年始の過ごし方や挨拶について紹介します。
日本の大晦日はドイツのクリスマス
ドイツでは家族と過ごすクリスマス
日本ではクリスマスは恋人や友人と過ごすのが一般的ですが、ドイツでは家族と一緒に過ごします。
クリスマス(Weihnachten)はドイツの伝統的な宗教行事なので、約1ヶ月前から着々と準備が進められます。
例えば、ハロウィンが終わった頃から徐々にスーパーなどでクリスマスのグッズが販売されるようになり、1ヶ月前からはクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)やアドベントカレンダー(Adventskalender)が始まります。
クリスマス当日は、カモやガチョウなどのクリスマス料理を食べて家族でゆっくりと過ごします。
ドイツ人にとってクリスマスは一年の中で一番重要なイベントなので、普段は離れている家族もこの時期には帰省し、家族で集まって過ごします。
ドイツのクリスマスの過ごし方は、日本のお正月の過ごし方にそっくりです。
クリスマスの挨拶
「Frohe Weihnachten!(メリークリスマス)」が、ドイツのクリスマスの挨拶です。
クリスマスと年末の挨拶をまとめてしたい時には「Frohe Weihnachten und einen guten Rutsch ins neues Jahr!(メリークリスマス&よいお年を!)」とセットにして伝えます。
ドイツの大晦日は日本のクリスマス
ドイツではド派手に過ごす大晦日
日本では大晦日は家族と一緒に穏やかに過ごしますが、ドイツでは友人や恋人とパーティーをしてにぎやかにお祝いします。
家族で集まってゆっくりと過ごしていたクリスマスとは打って変わって、大晦日(Silvester)は友人たちとお酒を飲んで食べて騒いで過ごします。
クリスマスほど気合の入っていないドイツの大晦日には、おせちや年越しそばのような伝統的な料理もありません。
新年は花火でお祝い
夕方頃からは、いたるところで花火(Feuerwerk)が始まります。
どうやら12月29〜31日の3日間だけ普段禁止されている花火や爆竹を購入することができ、大晦日と元日だけ使用が許可されているようです。
本当に様々なところで花火が打ち上がっているので、外出の際には怪我をしないように十分注意をする必要があります。
我が家の近くでも、夜通し花火が打ち上げられていました。
ドイツ各地の都市では年越しイベントが行われ、ド派手な花火が打ち上がります。
ドイツの公共放送ZDFでは、ベルリンのブランデンブルク門でのカウントダウンイベントが生中継されていましたが、年越し前から花火が打ち上がり、出演者たちがみんなステージ上でグラスを片手に乾杯していて、日本の紅白との雰囲気の違いに驚きました。
年末年始の挨拶
「Einen guten Rutsch ins neue Jahr! (よいお年を!)」が年末の挨拶です。
短縮形は「Guten Rutsch!」です。
「Frohes neues Jahr!(あけましておめでとう!) 」が年始の挨拶です。
短縮形は「Frohes neues!(あけおめ!)」です。
改まった場では「Ich wünsche Ihnen allen ein gutes neues Jahr!(皆さんにとって新年が、よい一年であることを願っています)」と長くなります。
ドイツの大晦日は日本と全然違う
日本の年末年始感が全然ない
私は長年日本で穏やかな年末年始を過ごしてきたので、最初はドイツのにぎやかな年末年始にとても驚きましたが、ドイツ人にとってのお正月はクリスマスなのかと思うとなんだか腑に落ちました。
花火で新年を迎える体験は、日本ではなかなかできないのでこれはこれで新鮮です。
我が家では、昨年は友人たちと集まってホームパーティーをして大晦日を過ごしたのですが、今年は紅白を観て年越しそばやお雑煮を食べて日本風の穏やかな大晦日を楽しみました。
Ich wünsche Ihnen alles Gute für 2023!