出産当日(39週目)【ドイツ妊娠出産体験記】
出産当日の流れ(39週目)
妊娠39週目、ついに出産しました!
毎日の散歩が功を奏したのか、予定日よりも1週間早い出産となりました。
前日から腹痛
妊娠37週目頃から、早く赤ちゃんに会いたいという気持ちでそわそわしていました。
いつ出産になるのか誰にもわからないので、毎日「もしかしたら今日かも?」と考えてしまい、何度も入院バッグの中身を確認したり、体験談を読み漁って出産のイメージトレーニングをしてみたり、何も手に付かない日々が続いていました。
出産の兆候があったのは、出産前日。
朝から生理痛のような痛みを感じ始め、その日はずっと痛みに耐えながら横になっていました。
この痛みが陣痛なのか前駆陣痛なのかわからず混乱していましたが、今考えるとこれは前駆陣痛だったのだと思います。
出産当日の朝おしるしがきた
前日に引き続き、当日の朝も生理痛のような腹痛が続いていました。
そして昼ごろ、ついにおしるしが!
いよいよ今日かもしれないと覚悟しました。
午後になると、さらにお腹の痛みが強くなってきて、陣痛だと確信。
陣痛の間隔を「陣痛きたかもアプリ」を使って測定し始めます。
最初は間隔が定まらなかったのですが、午後4時には陣痛の間隔が20分に定まってきました。
そして、午後5時には10分間隔に。
本来であれば6分間隔になってから病院に向かうようにと言われていましたが、ドイツでスムーズにことが進むとは思えなかったので、10分間隔になったらタクシーを呼ぶと決めていました。
早速タクシーに電話をして、分娩病院に向かうことに。
分娩病院に到着
分娩病院に着いたのは17:30。
面談で会ったHebammeが迎えに来てくれて、17:40分前に個室(分娩室?)に通されました。
絶対に無痛分娩がよかったので、面談でも伝えましたが、着いた瞬間にも無痛分娩を希望していることを伝えます。
そして、ベッドの上でお腹に心拍測定器を巻かれて準備をしてくると言って退出、なんとその後30分間夫と二人で放置されます。
ここでは、もう陣痛間隔が5分になっていて、ひたすら痛みに耐えていました。
お医者さんが様子を見に来て、陣痛間隔や子宮口の開き具合を確認していたときには、もう痛みが限界だったので、早く無痛分娩のための麻酔を打ってくれと懇願します。
必死な私とは反対に、のんびりとしているお医者さんに痛みがやわらぐように四つん這いの体制に変えさせられ、麻酔の準備をしているからもう少し待っててねと言われ、そのまま退出していきました。
私は今こそ麻酔が必要だと思いながらも、陣痛に耐えるのに精一杯で悶絶していました。
ついに痛みが限界を突破し、絶叫からの破水。
そうこうしている間に、なんともう頭が出てきてしまいました。
それなのに、この部屋には私と夫だけで、お医者さんはいません。
これはあまりにもやばすぎるということで、夫が急いで部屋を出て「誰か来て!」と叫び回ります。
すぐにHebammeとお医者さんが駆けつけて、「大丈夫!大丈夫」と言いながら対応を開始しましたが、明らかに焦っていて片手で電話をしてヘルプを呼んでいたようです。
二人目のお医者さんが駆けつけたころ、ついに待望の赤ちゃんが生まれました。
しかし、すぐに産声が聞けると思っていたのに聞くことができず、一気に不安が押し寄せます。
なぜかお医者さんは「大丈夫!なにも問題ない」と言って呑気な反応。
お医者さんがすごい勢いで寒風摩擦かのように、赤ちゃんの背中とお腹をタオルでゴシゴシ擦りはじめ、ようやく泣き始めました。
それからすぐに、私の胸の上に臍の緒が繋がったままの赤ちゃんがセットされました。
ちゃんと呼吸が感じられて、ずっとずっと会える日を待ち侘びていた我が子と対面できて、ようやく安心して幸せを噛み締めました。
超スピード出産
結果的に、私はなんと病院に着いてから1時間での超スピード出産を成し遂げてしまったようです。
お医者さん達も「信じられない。こんなスピード出産は初めてだよ!」とか言っていました。
まったく、何事もなかったからよかったものの。
ほとんど夫と私の二人で麻酔もなしで出産するという、図らずも超自然分娩となったのでした。
気になる点はたくさんありましたが、痛みから解放されて、可愛すぎる我が子を抱いて幸せいっぱいな私は、結果良ければ全て良しと思うことにしました。
幸い会陰も無傷で、みんなに褒められました。
しばらくして落ち着いたころに、夫が赤ちゃんの臍の緒を切らせてもらっていました。
その後、病室で赤ちゃんを抱っこしたり、写真撮影をしたりしていると、病室が暗かったせいか何と両目を開いていました。
しかもちゃんと私たちの呼びかけに反応してこちらを見てくれていて、天才か!と早速親バカを発揮して盛り上がりました。
なにはともあれ、無事に出産を終えることができて本当に本当によかったです。